毎年毎年、音楽大学や専門学校から、専門教育を受けた学生が数千人単位で卒業します。しかしその中から、音楽家として、あるいは専門性を活かした職に就ける人は極めて少ないのが現実です。それは、野球少年がやがてプロ野球選手になる可能性より低いと言っても過言ではありません。
演劇の世界でも同じようなことが言えるでしょう。プロの役者とアマチュアの役者の境界は紙一重でありながら、スポットライトの外側でひそかに光り輝いている才能あるタレントたちが大勢存在します。

「あなたは音楽は好きですか？」
こんな質問を街行く人々に投げかけてみたとします。
すると、ほぼ全ての人が「好きです」と答えることでしょう。街頭でも、店内でも、家の中でも音楽があふれかえっています。音楽の消えた無音の世界など考えられません。誰もが音楽を“好き”なばかりか、“必要”としているのです。
では続いて「生演奏をよく聴きますか？」という質問をしてみるとどうでしょう。
今度は、「YES」と答えられる人は極端に少ない結果となるでしょう。誰もが音楽を“必要”としているのに、その音楽を生み出す音楽家が、なかなか思うように活躍できない現実があります。
これは、簡単に言えば「需要と供給のアンバランス」ということでしょうか。

素晴らしい才能と技術を身につけた人が、「食っていけないから」という理由でその道をあきらめざるを得ない現実。
本当にもったいない。
このアンバランスを少しでも改善したい！という想いからアインザッツは生まれました。
アーティスト、タレントが才能を発揮できる“場”をより多く創出したり、芸能活動に集中しやすい環境作りをお手伝いすることで、誰もがいつでも気軽に生演奏やライブ・パフォーマンスの素晴らしさに接することができる世の中にしたい。
一介の小さな会社に大それたことはできないかも知れませんが、雑草のように少しずつコツコツと根を張っていきたいと思います。

◎社名の《Einsatz》とは？